また、住宅ローンを中心とした、住宅資金計画でよくある失敗例とその原因についても、ご説明いたしました。
では、それらを踏まえて、これから家を購入したり、家を建てたりする場合に、どのように住宅資金計画を進めれば、マイホームの取得に失敗しないかを考えてみることにしましょう。
住宅資金計画でよくある失敗例とその原因から学ぶ失敗する共通要素とは?
この前にお伝えした、「住宅資金計画でよくある失敗例とその原因」について理解できれば、逆にそうならないようにする方法が分かれば大丈夫そうだということは、お分かりいただけるでしょう。
⇒ 住宅資金計画でよくある失敗例とその原因
上記の説明の中でもお伝えしましたが、住宅資金計画の失敗の原因には、ひとつの共通した要素があることが分かりました。
それは、「住宅資金計画の立て方が甘い」ということでした。
甘いというと語弊があるかもしれませんが、これからの自分と家族の人生を左右するほどの大きな買い物をするのですから、多少大変であっても、住宅資金計画の重要性をしっかりと理解して、じっくりと取り組む必要があるというわけです。
ところが、「よく分からない」とか「めんどくさい」という理由で、資金計画をなおざりにする方は、後になって「もっとしっかりと取り組んでいくべきだった」と後悔する人が少なくありません。
今日のセミナーに参加された皆さんは、住宅資金計画に前向きに取り組む気持ちのある方でしょうから、きっと成功できる人の仲間になれるはずです。
しっかりと資金計画に取り組んでいただきたいと思います。
失敗しない住宅資金計画の進め方
では、住宅資金計画を考えるにあたりどのように進めて行けばいいかをお伝えしましょう。
1 自分の生涯予算を考えてみる
生涯予算 | 生活費 | 趣味 |
自動車 | 旅行 | |
住宅資金 | ||
教育資金 | ||
老後資金 |
住宅資金と教育資金、そして老後資金の3つを「人生の三大資金」といいます。
表では、人生の三大資金の上に、普段の暮らしに関わる費用がいくつか書いてあります。
もちろん、暮らしに関わる費用はこれだけではありませんが、イメージをつかんでいただくためにこれらを表示しています。
そして、全体を「生涯予算」として、ライフプランを予算化して考えてみることにしてみましょう。
「将来(未来)のことなんてどうなるかわからない」と思われる方もおられるでしょうが、だからこそ「予算化」して、ライフプランを考えてみる必要があります。
人生はライフプラン通りにいかないことも多いのですが、予算化していると、何かが起きても対処しやすいものです。
その逆に、ライフプランを考えず、「その時になんとかするさ」的な考え方では、何かあったときにお金に困ってしまう可能性が高くなるでしょう。
ライフプランは、人それぞれに千差万別となるものですから、自分や家族のことをじっくりと考えて、頭に浮かんだことは、いちどすべて書き出してみて、後で整理整頓してみることをおすすめします。
ライフプランは図に表してみると、より分かりやすくなるのでおすすめです。
2 住宅ローンで余裕のある毎月の返済額を決定する
ライフプランができあがれば、将来、いつどれくらいのお金が必要になるかが見えてきます。
例えば、子供がいつ中学生になり、いつ高校生になり、そして大学生になるのかが見え、それによって、いつどれくらいの教育費が必要になるのかも、おおよそ分かってきます。
そんなライフプランを見ながら、住宅ローンの返済をしながら、教育費のための貯金がどれくらいできるかを検討します。
このように考えていくと、住宅ローンの毎月の返済額は、いくらくらいなら、貯金などができる余裕のある金額にできるか見えてくるでしょう。
3 住宅ローンの毎月の返済額をもとに家の費用を考え、資金計画を立てる
住宅ローンの毎月の返済額が決まれば、住宅ローンの借入額が算定できます。
その借入額と頭金を合計すれば、家の購入費や家を建てる費用の予算が決まります。
あとは、その予算をもとに、住宅資金計画を立てます。
住宅資金計画は、建売住宅を買う人と、注文住宅で家を建てる人とは、その内容に違いがあるので、ここでは詳しく説明しません。
また、資金計画を練るためにお役にたてる各種シミュレーターもご用意しておりますので、どうごご利用ください。
今回の「失敗しないための住宅資金計画の進め方」については以上です。
次回は、「マイホーム取得の正しい流れ」について説明します。
住宅資金セミナー参加体験記【もくじ】
- セミナー講師の紹介
- 消費税の増税前に家を購入するべきか?
- 消費税の増税よりも、実は怖い住宅ローンの金利
- 住宅ローンの金利を抑える方法とは?
- 固定金利と変動金利 どっちがいい?
- 住宅資金計画のよくある失敗例とその原因とは?
- 失敗しないための住宅資金計画の進め方 現在ココ
- マイホーム取得の正しい流れ