住宅ローンは家を建てる人や家を購入する人なら誰でも借りることができるのでしょうか?
実は住宅ローンは誰でも借りれるわけではなく、融資を依頼するときに行われる審査に通らないと借りれません。
それは、銀行ローンであっても、フラット35であっても同様です。
お金を貸す側にしてみれば、最終的に利息分を含んだお金を返済(回収)できなければなりません。
そのため、融資希望者が返済期間までにちゃんと融資したお金を返済できる能力があるかないかを判断して、融資するかしないかを決めます。
これを住宅ローンの審査といいます。
ここでは、住宅ローン審査について説明します。
住宅ローンの審査内容について
住宅ローンの審査内容については、それぞれの金融機関で決めており明確に公表はされていません。
おおよそ、次のような項目が審査されます。
融資希望者の年収、勤務先会社、職種、役職、勤務年数、雇用形態、貯金や不動産の資産状況、家族構成、担保となる物件の価値など多岐に渡ります。
これらは、住宅ローンの借入審査を依頼するときに、依頼申し込み用紙に細かく記入していくことになります。
また、それらの項目を証明する書類等も添付して提出する必要があります。
さらに、金融機関は住宅ローン融資申込者が現在、他のローンで融資を受けていないかを調査したり、クレジットカードの利用履歴なども調べます。
例えば、クレジットカードの延滞や滞納がある場合は、住宅ローンの審査にもマイナスの影響を与えることになります。
最近多いのは、スマートフォンの普及による通信料金のクレジットカード支払いの延滞や滞納によって、住宅ローンの審査に影響することです。
ついうっかりのミスが、住宅ローンの融資審査に大きく影響する場合があるので、注意が必要です。
住宅ローンの審査基準について
このように住宅ローンの審査内容は多岐に渡りますが、では、審査基準はどうなっているのでしょうか?
実は、住宅ローンの審査基準は、金融機関ごとに独自で設定されており、その基準についてはほとんど公表されていません。
そのため、ある金融機関で審査が通らず住宅ローンの融資を断られても、別のある金融機関で審査が通過して住宅ローンの融資を受けることが可能になることもあります。
健康上の理由で住宅ローン審査が通過しないこともあります
年収は十分にあり、融資希望額も返済負担率を大きく下回るのに住宅ローンの審査が通らない場合があります。
それは、健康上の理由です。
民間の住宅ローンを借りる場合は、ほとんどの金融機関で団体信用生命保険に加入することが義務付けられています。
※フラット35は、団体信用生命保険の加入は原則必要となっていますが、義務ではなく任意です。
団体信用生命保険とは、住宅ローン債務者が返済期間中に万が一亡くなってしまったり、高度障害になった場合の生命保険です。
団体信用生命保険を略して、団信と呼ぶことも多いです。
団体信用生命保険の役割は、もし、債務者が亡くなってしまったり、高度障害になって債務者本人による住宅ローンの返済が不可能になってしまった場合に、ローンの返済残額分を加入した生命保険会社が金融機関に支払ってくれます。
つまり、団体信用生命保険に加入していることによって、債務者に万が一の事態がおきても、残された家族は住宅ローンの返済をしなくて済むわけです。
さて、この団体信用生命保険は、一般の生命保険に加入するときと同様に、健康調査が行われ加入審査がされます。
もし、健康状態に審査基準に満たない疾病等がある場合、団体信用生命保険に加入できないことになってしまいます。
団体信用生命保険に加入できないということは、住宅ローンの審査にも通過できないことになるわけです。
団体信用生命保険に加入することができずに、住宅ローンの融資が断られ、夢のマイホームを持つことが、本当の夢で終わってしまう人も少なくありません。
夢のマイホームを夢で終わらせないためにも、健康にも気をつけましょう。