私は注文住宅で家を建ててからその家にずっと暮らして、20年が過ぎました。
始めに申し上げておきますと、私は家を建てて本当に良かったと思っています。
なぜ家を建てて良かったと思うのかについては、この少し後で、注文住宅で家を建ててから、その家に20年間暮らしてみての経験談をお届けいたします。
実は私は、もう一度家づくりをやってみたいと思っているのですが、そのことについて少しだけ書かせていただきます。
私が今、このホームページを作って家づくりに関しての情報を発信しいる理由は、いつかこの家を自分の子供に譲り、また自分の家を建ててみたいと思っているからです。
こんなことを言うと、もしかしたらあなたは、「子供に古い家を譲るくらいなら、新しい家を建ててあげれば良いんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、子供がこの家に不満があったり、新しい家に住みたいと思うなら、自分の力でなんとかすればいいと思っています。
家づくりは建てるときの苦労も多いですし、住宅ローンを返済していく苦労もありますが、それでも自分が自分の力で建てた家を持つことは、満足感や充実感もありますし、何よりその家で家族が幸せに暮らせることに最高の喜びを感じます。
私が次に建てたいと思う家は、夫婦2人が狭さを感じない程度の大きさの平屋住宅が良いと思っています。
老後のことを考えると2階への階段の昇り降りはきつくなるでしょうし、そもそも2人で暮らすなら2階の必要性を感じません。
平屋なら耐震性も高まると思いますから、オール電化にすれば、地震や火事の心配も少なくてすみます。
そんな平家住宅の家づくりを注文住宅でもう一度やってみたいという希望があります。
このような希望もあり、私は今から家づくりの勉強をまた始めているというわけです。
そして、勉強で得た知識や、実際に今の家の家づくりで体験した知識、そして自分にとってもこれから家づくりをはじめる方にとっても役立つ情報をこのホームページにまとめていこうと思い発信しています。
まとめるつもりが、まとまりが悪くなってしまっている感もありますが、中年のオヤジが作っていますのでお許しいただければ幸いです。
ただ、嘘偽りの情報は一切無く、間違った情報や、独断と偏見に満ちた考え方を発信しないようにすることは心がけています。
では、私が注文住宅で家を建ててこれまで暮らしてみて、良かったと思うことや、悪かったと思うことをお伝えしたいと思います。
家を建てて良かったと思うことや悪かったと思うこと
私が今の新築一戸建てに暮らす前に夫婦で暮らしていた家は、親戚から購入した2階建ての古い木造住宅でした。
いわゆる中古住宅です。
購入した当時で、築25年の家でしたから、今から考えると45年以上前に建てられたわけです。
その当時は、現在のように耐震基準も厳しくなかったのか、小さな地震の揺れでも不安を感じました。
間違いなく、火災にも弱い家だったと思います。
その家を購入した時、内装やキッチンなどは、小規模なリフォームをして、家の中はキレイでしたが、大雨が降ると雨漏りがしたり、シロアリがちょろちょろと出たりしました。
そして、2人目の子供が小学校に入学するのをきっかけに家を建て替えることにしたのです。
それは私が35歳のときでした。
住宅金融公庫(現在は、住宅金融支援機構)で返済期間が30年の住宅ローンを組んで、ハウスメーカーに建築依頼をして建てました。
ハウスメーカーに決めた理由は、前に暮らしていた中古木造住宅で、地震や火災に不安を覚えてしまったことと、シロアリに悩まされたことで、木造住宅ではなく、軽量鉄鋼造のプレハブ構造住宅にしたかったからです。
では、そんなハウスメーカーのプレハブ住宅に20年間暮らしてみてどうだったかを私の感想を書きます。
家を建てて良かったと思うこと
とにかく安心して暮らせる
家を建てたばかりの頃も、そして20年経過した今も、家自体に歪みは一切なく、軽量鉄骨で造られていることによる安心感は申し分ありません。
もちろん、耐震性能が今現在どれくらいあるのかを機械で測ったわけではありませんが、不安感はまったく感じません。
オール電化で火災の心配もほぼなし
実はオール電化にしたのは、築18年のときです。
それまでは、給湯器は灯油式ボイラーで、キッチンのレンジは都市ガスでした。
給湯器が2回目の故障をしてしまい、修理を依頼した業者さんから「次に故障したときは部品の調達が難しい」と言われ、オール電化にリフォームすることにしました。
リフォーム前の灯油式給湯器もビルトインガスレンジも、新築のときから18年間使い続けたので、本当にご苦労様の思いでオール電化にしました。
そのとき屋根にソーラーパネルを取り付けて太陽光発電も検討しましたが、費用対効果をシミュレーションした結果で判断して設置しないことにしました。
オール電化は、メリットもデメリットもありますが、火事の心配はほとんどない安心感は良いです。
ちなみに前の中古住宅は、電気設備の漏電火災も気になっていましたが、今は漏電火災の心配はほとんどありません。
シロアリゼロで対策費用もゼロ!
軽量鉄骨造のプレハブ工法住宅にしたこともあり、シロアリは20年間発生したことがありません。
シロアリ対策もやっていませんので、シロアリ対策費用もゼロです。
私の友人の中に、私と同時期に木造住宅を新築した人がいますが、これまでに2回のシロアリ対策を業者さんに頼んでいると話していました。
私は、現在のシロアリ対策については詳しくないので費用のことなどは分かりませんが、シロアリに悩まされないことは良かったと思っています。
家族が自由に暮らせるゆとり
今はもう子供も成長し大人になったので、うるさいことはありませんが、小さい頃はやはりバタバタしたり大声を出したりしていました。
また、私達親も子供を叱るときについつい大きな声を出すこともありました。
そんなときでも、隣近所に迷惑をかけることがなかったと思っています。
また、夜の夫婦生活もお隣に気を遣うようなこともないことは◎です。(^^;)
私は狭いながらも自分の書斎を持つことができましたし、妻は希望した対面式のシステムキッチや自動食器洗浄乾燥機に満足しています。
また、キッチンとランドリー、バスルームの動線にムダな動きがないように間取りを設計したことで、普段の生活の動きで疲れない家になっています。
将来の老後の安心感は申し分ない
私は返済期間が30年の住宅ローンを組んで、現在20年が経過したので、計算上では残り10年の返済期間が残っていることになります。
しかし、途中で住宅ローンの借り換えや繰上返済をしたことにより、返済額も残りわずかとなっていますので、会社の定年退職を前にして完済できる予定です。
実は、当初の住宅ローンの返済期間では、定年後も数年間は返済を続けなくてはならない計算になっていました。
その頃の私の考えは、「定年退職になれば、退職金で住宅ローンの未払い分を精算すればなんとかなる。」ということを考えていました。
しかし、住宅ローンを返済している途中で、「今の世の中の景気で定年退職金が満足にもらえるかわからない。それに少子高齢化社会に年金もどうなるか分からない。」という不安を持ち、頑張って繰上返済を行いました。
そして今、住宅ローンの返済の心配がほとんどなくなって思うことは、自分の家があるって本当にいいなということです。
もちろん家も古くなっていくので、メンテナンス修繕費用は必要になりますが、老後のことを考えると持ち家があるということは、安心感があるなあとつくづく思います。
住宅ローンの返済は大変だったけれど、家を建てて良かったと思います。
この上にも書きましたが、私としてはもう一度、新築一戸建て(平屋住宅)の家づくりを経験してみたい希望がありますが、それは今の持ち家があるという気持ちに余裕ができたからだと思っています。
ハウスメーカーの素早い対応に満足
私が家を建てたハウスメーカーはサポートがとても良いです。
家も長く暮らしていると、なんらかの不具合が出てきます。
そんなとき、サポートセンターに電話をすると、ほとんどすぐに何らかの対応をしてくれます。
もちろん修理などをすればそれなりの費用がかかりますが、それは当然のことです。
しかし、私が良かったと思ったことは、そのような修理を依頼したときに、ついでに家の診断をしてくれることです。
またそのとき、ちょっとしたことならサービス(無料)で修理や改善をしてくれることもあります。
記憶に新しいことでは、お風呂の排水管の水漏れが疑われたときに、ついでと言って、床下すべてをチェックしてくれたことです。
自分ではなかなか見ることができない床下を埃まるけになってチェックしてくれたときは、感謝とともにこのメーカーで家を建ててもらって本当に良かったと思う瞬間でした。
さて、ここまで自分の家を建てて良かったと思うことを私なりの観点で書いてみました。
※最後のハウスメーカーの対応のことについては、家を建てて良かったというよりも、この家で良かったという内容ですが・・・
では、家を建てて悪かったことについてもふれたいと思います。
家を建てて悪かったと思うこと
私自身は、家を建てて悪かったと失敗に思ったり後悔を感じたりしたことは、まったくありません。
ただ、この上でも書きましたが、住宅ローンの返済による将来の生活の心配や不安は少なからず感じたことはありましたし、やはり住宅ローンの返済は大変に思うことはありました。
しかし、もし20年前に家を建て替えることなく前の中古住宅に住み続けていたとしたらどうかと考えると、住居に不安を感じながらの窮屈な生活になっていたであろうし、将来にも不安を持ちながらの生活で、おそらく幸せな暮らしはできなかっただろうと想像できます。
また、住宅ローンを払わなかったからといって、その分の貯金ができていたとも思えないんです。
もし賃貸住宅に移り住んでいたとしても、家賃はずっと払い続けなくてはならないわけですし、定年退職になったからと言って、家賃の支払いが無くなるわけではないので、それを考えると家を建てて本当に良かったと思っています。
家を建てて悪かったと思うことはありませんが、自分の家づくりの反省はあります。
一番の反省点は、資金計画をもっとしっかりと勉強をして、じっくりと取り組むべきであったということです。
私は、幸いにして健康で働くこともでき、働く会社の経営状態もまずまず悪くなることはありませんでした。
家族も同様に健康で暮らしています。
そのおかげもあり、住宅ローンはなんとか返済期限を前にして無事に完済できる目処がたっています。
しかし、この家を建てるときに行った資金計画は、無理な住宅ローンを組まないことは意識していましたが、金利のことや返済プランのことは熱心に勉強しませんでした。
家が建ってから数年後に、住宅ローンの繰上返済や借り換えなどを行いましたが、それらを行うと良い時のタイミングを外してしまったことで、いくらかのお金を損してしまいました。
もう少しタイミングよく行っていたとしたら、その損は無かったかもしれないと思うと後悔を感じます。
これは経験したからこそ感じる反省かもしれませんし、資金計画以外にも家づくりで反省したことはありますが、家を建てたこと自体に悪かったと思うことはありません。
家を建てて良かったこと、悪かったことのまとめ
ここまで書いたことは、すべてが私の個人的なことのみですから、これから家を建てようと考えている方にとって、どれほどお役に立つ内容かは分かりません。
ただもし、私がもう一度家づくりをするとしたら(実際に希望しているわけですが)、おそらくベストな資金計画ができる自信はあります。
そのときの年齢を考えると長期の住宅ローンを組むことは無理でしょうが、短期ながらも絶対に損しない、一番得する住宅ローンを組みます。
今は、それを効率的にかつ確実に実現するために便利なネットのサービスがありますから、私は何の躊躇(ちゅうちょ)をすることなく、それらのサービスを利用させてもらい有効活用します。
私がはじめて新築一戸建てを注文住宅で建てた20年前は、そのようなネットサービスは存在していませんでしたから、今は本当に便利な世の中になったとつくづく思います。
以上が、私が家を建てて良かったと思うことと、悪かったと思うことですが、次の記事では、もし私が「もう一度家づくりをするとしたら、こうのような手順で絶対に満足できる家を建てる」ことについてまとめたいと思います。