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注文住宅 年収600万円の資金計画の立て方

注文住宅【年収別】資金計画

注文住宅 年収600万円の資金計画の立て方

注文住宅の家づくりで、年収600万円に設定した場合の資金計画の立て方を考えてみましょう。
年収600万円の家づくりといっても、注文住宅では年収の金額以外にもお金に関わることについては様々なことを考慮しなければなりません。


用意できる頭金、住宅ローンのプラン(固定金利プラン、変動金利プランなど)、住宅ローンの返済期間、土地の有無、建築予定地の条件などなど、様々な要因や条件によって建築費用は大きく変わります。
さらに、ご自身の年齢や家族構成など建築費用以外にも考慮するべきことはたくさんあります。
ここでは、注文住宅の家づくりを年収600万円とし、モデルケースとしての建築条件を以下のように設定した場合の費用計画例を検討してみることにします。

注文住宅で年収600万円のモデルケース建築条件

費用計画の試算は、当サイトのシミュレーターを使用した方法を用いますので、モデルケースの入力項目を次のように設定してシミュレーションを行います。
このシミュレーション例を参考にして、ご自身の条件に合った設定値で費用計画を立てられるといいと思います。

モデルケースのシミュレーター設定値

返済負担率 20% 返済負担率の理想は20%以下
年収 600万円 シミュレーションを行う元となる年収
返済期間 30年 施主を35歳から40歳として設定
借入金利 1.53% フラット35の借入金利を参考
金利タイプ 全期間固定型 フラット35を利用する設定
頭金 400万円 自己資金は年収の3分の2を設定

※住宅ローンの借入金利は常に変化しますので、最新の借入金利はこちら(フラット35最新金利情報)等でご確認ください。

年収600万円の注文住宅の費用計画をシミュレーション

住宅ローンの返済負担率から借入れ可能額を試算シミュレーター使用

では、当サイトのシミュレーターを使用して、年収600万円の注文住宅の費用計画をシミュレーションしてみましょう。
使用するシミュレーターは、住宅ローンの返済負担率から借入れ可能額を試算シミュレーションするタイプです。
住宅ローンの返済負担率から借入れ可能額を試算
このシミュレーターにモデルケースの建築条件を入力してみました。

 

住宅ローンの返済負担率から借入れ可能額を試算シミュレーターを使用する理由
住宅ローンの返済負担率から借入れ可能額を試算するシミュレーターでは、返済負担率と年収が入力項目にあります。
ここでのシミュレーションの目的は、年収が600万円の場合の注文住宅の資金計画ですから、一般的に無理のない返済負担率とされる20%をあらかじめ設定しておくことで、年収が600万円の家づくりがイメージしやすくなります。

【入力設定画面】

シミュレーション入力

モデルケースの数値をシミュレーターの入力項目欄に入力をして【計算する】ボタンをクリックします。

シミュレーション計算結果はこうなりました

シミュレーション計算結果

年収600万円のモデルケースのシミュレーションでは、次のような試算結果が表示されました。
【試算結果の一部画像】

注文住宅年収600万円シミュレーション

では、試算結果をひとつひとつ見ていきましょう。

 

住宅ローンの返済シミュレーション

住宅ローンの月々返済額を算出

月々返済額 返済期間 借入金利 借入れ可能額
100,000円 30年間 1.53% 2,869万円
年収600万円で返済負担率20%の場合の住宅ローン月々返済額は、ちょうど100,000円(10万円)となります。
その条件に合わせ住宅ローン借入期間(30年)、借入金利(1.53%)では、住宅ローンの借入れ可能額が2,869万円と算出されました。

住宅ローン総返済額と内訳

借入れ 支払利息 総返済額
2,869万円 731万円 3,600万円
住宅ローンの借入れ額が2,869万円の場合の、支払利息と総返済額です。
次に、住宅ローン返済負担率について見てみましょう。

住宅ローン返済負担率算定

月々返済額 年間返済額 年収 返済負担率
100,000円 120万円 600万円 20%

返済負担率をもとにワンポイントアドバイス

返済負担率20%は、理想的な範囲内といわれています。返済負担率は目安として考え、生活費を重視しましょう。

額面年収が600万円の場合、
月収は、600万円(年収) ÷ 12ヶ月 = 50.0万円(月収)
住宅ローンの月々返済額10.0万円を月収から差し引くと、
50.0万円(月収) - 10.0万円(月々返済額) = 40.0万円(残金)
ライフスタイルや家族構成は、人それぞれです。
月々の生活費が40.0万円で、ゆとりある暮らしができるかをよく考えましょう。

 

住宅ローンの返済負担率をもとにワンポイントアドバイスを表示していますが、金額については分り易くするために万円単位に丸めています。
判定表示については、返済負担率をもとに以下のように設定しています。

返済負担率20%以下 20%を超えて26%未満 26%以上
返済負担率判定〇 返済負担率判定△ 返済負担率判定×

今回のシミュレーションは、年収が600万円で返済負担率を20%としてあらかじめ設定していますから、判定表示は〇(丸)となっています。
当サイトのシミュレーターを利用して様々な設定でシミュレーションを行い、算定結果を参考に資金計画の検討を行ってみてください。

では、住宅ローンの借入れ金と頭金をもとに、注文住宅の建築費用をシミュレーションしてみましょう。

注文住宅 年収600万円の資金計画シミュレーション

建築費用の総予算を試算

借入れ 頭金 総予算
2,869万円 400万円 3,269万円
総予算は、住宅ローンの借入れ可能額と頭金の合計です。
今回のモデルケースの場合の総予算は、3,269万円となりました。
総予算をもとに建築費用をシミュレーションした結果から費用分析してみましょう。

総予算から建築費用をシミュレーション(目安)

本体工事費 別途工事費 諸費用
2,288万円 654万円 327万円
総予算を3,269万円として、建築費用をシミュレーション表示しています。
家づくりにかかる総費用は、基本的に「本体工事費」「別途工事費」「諸費用」3つの要素で構成されています。
このシミュレーションでは、3つの要素を次の割合で予算の割り振りを行っています。

建築費用の資金計画計算方法
本体工事費 = 総予算 × 70%
別途工事費 = 総予算 × 20%
諸費用 = 総予算 × 10%

シミュレーション結果は、あくまで目安としてお考えください。

注文住宅 年収600万円の資金計画シミュレーション結果について

さて、このページでは、注文住宅 年収600万円の資金計画の立て方について、当サイトオリジナルの資金計画作成用シミュレーターを利用した方法をご紹介いたしました。
このように当サイトの費用計画作成用シミュレーターをご利用いただくことで、注文住宅の家づくりの資金計画に役立つシミュレーションを見ることができますので、ぜひご活用ください。

参考資料

国土交通省が調査し、一般公開している『住宅市場動向調査報告書』の中から、初めて住宅取得をした人(一次取得者)の「世帯年収」の資料を見てみましょう。
※一次取得者とは、初めて住宅を取得した世帯のこと。2回目以上の取得となる世帯は、二次取得者という。

住宅取得をした人の世帯年収資料

出典:国土交通省『平成28年度 住宅市場動向調査報告書(平成29年3月 住宅局)』

年収が600万円台の人は、グラフの中の「600万~800万」に含まれるので、注文住宅で住宅取得をした世帯全体の22.7%(左の赤枠)です。
グラフでは、600万~800万とやや金額に幅があるため、約23%となっていますが、平均世帯年収が667万円(右の赤枠)ということを考慮すると、年収が600万円の方の割合はもう少し多いということも想像できます。
次のグラフは、同じ報告書の中にある「世帯主の年齢」の調査結果です。

住宅取得をした人の年齢資料

出典:国土交通省『平成28年度 住宅市場動向調査報告書(平成29年3月 住宅局)』

注文住宅取得者では、30歳代(48.9%)と40歳代(23.5%)の合計(左の赤枠)が67.4%となり、7割近くの人が30歳代から40歳代で注文住宅で家づくりをしています。
平均年齢は、39.4歳(右の赤枠)となっていますから、40歳前後の人が最も多いことが想像できます。
家族構成や年収、そして住宅ローン(30年から35年)の借入れを考慮すると注文住宅でマイホームを持つ決意をする年齢ということは言えるでしょう。
国土交通省の報道発表資料はこちら

年収600万円台で注文住宅の家づくりのまとめ

さて、ここまで年収600万円の注文住宅の家づくりをひとつのモデルケースでシミュレーションを行ってみました。
結果としては、総予算が3,269万円で、資金計画の内訳は本体工事費の予算が2,288万円となり、別途工事費(654万円)と諸費用(327万円)という試算がシミュレーターを使ってできました。
どのような家をどこに建てるかの条件や用意できる自己資金(頭金)の金額によって、実際の費用は大きく変わりますが、モデルケースの予算シミュレーション結果だけをみると、年収が600万円台の場合で返済負担率が20%の場合は、毎月の住宅ローン返済額が10万円となり無理なくミドルクラス以上の注文住宅を検討できそうです。
さらに頭金をアップすることで、ハウスメーカーや工務店でグレードアップした家をマイホームにすることは可能でしょう。
ただし、土地の費用については、このシミュレーションには含んでいないので、土地を所有していない人は土地の購入費が必要になりますから、建築をしたい場所の土地価格の条件によっては、自己資金に余裕を持たせる必要があるでしょう。

予算をもとに年収600万円台でどんな家を建てられるか知りたい方へ

今回のモデルプランでのシミュレーションでは、本体工事費が2,288万円となりましたが、この費用でどのような家を希望し、実際にどのような家を建てることができるかは、建築会社で建築プランを検討することになります。

年収600万円台で注文住宅の家づくりのまとめ

建築プランの検討につきましては、当サイトのこちらの記事を参考にしてみてください。
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