予算が4,000万円といっても、注文住宅では様々な考え方があります。
用意できる頭金、住宅ローンのプラン(固定金利プラン、変動金利プランなど)、住宅ローンの返済期間、土地の有無、建築予定地の条件などなど、様々な要因や条件によって建築費用は大きく変わります。
ここでは、注文住宅の家づくりを総予算が4,000万円とし、モデルケースとしての建築条件を以下のように設定した場合の費用計画例を検討してみることにします。
注文住宅で予算4000万円のモデルケース建築条件
費用計画の試算は、当サイトのシミュレーターを使用した方法を用いますので、モデルケースの入力項目を次のように設定してシミュレーションを行います。
このシミュレーション例を参考にして、ご自身の条件に合った設定値で費用計画を立てられるといいと思います。
モデルケースのシミュレーター設定値
返済期間30年フラット35を利用する設定
総予算 | 4000万円 | 総建築費用(本体工事費、別途工事費、諸費用) |
---|---|---|
頭金 | 400万円 | 低金利状態なので予算の10%に設定 |
年収 | 600万円 | 施主を35歳として設定 |
借入金利 | 1.53% | フラット35の借入金利を参考 |
金利タイプ | 全期間固定型 | フラット35を利用する設定 |
※住宅ローンの借入金利は常に変化しますので、最新の借入金利はこちら(フラット35最新金利情報)等でご確認ください。
予算4000万円の注文住宅の費用計画をシミュレーション
使用するシミュレーターは、総建築予算をもとに住宅ローンの計算や建築費用の試算をシミュレーションするタイプです。
建築費用予算から住宅ローンの借入れ額を試算
このシミュレーターにモデルケースの建築条件を入力してみました。
▼【入力設定画面】
モデルケースの数値をシミュレーターの入力項目欄に入力をして【計算する】ボタンをクリックします。
注意することは、建築費用予算を4,000万円としているため、頭金(400万円)は予算4,000万円に含まれます。
頭金を無しにしてシミュレーションする場合は、頭金の欄は「0」とします。
シミュレーション計算結果はこうなりました
▼【試算結果の一部画像】
では、試算結果をひとつひとつ見ていきましょう。
予算内訳
建築費用予算 | 頭金 | 借入れ |
---|---|---|
4,000万円 | 400万円 | 3,600万円 |
4000万円 - 400万円 = 3600万円
3,600万円ということになります。
次に、3,600万円の借入れ額の返済について見てみましょう。
住宅ローンの返済シミュレーション
住宅ローンの月々返済額を算出
借入れ | 返済期間 | 利率 | 月々返済額 |
---|---|---|---|
3,600万円 | 30年間 | 1.53% | 124,762円 |
住宅ローン総返済額と内訳
借入れ | 支払利息 | 総返済額 |
---|---|---|
3,600万円 | 891万円 | 4,491万円 |
次に、住宅ローン返済負担率について見てみましょう。
住宅ローン返済負担率算定
月々返済額 | 年間返済額 | 年収 | 返済負担率 |
---|---|---|---|
124,762円 | 149万円 | 600万円 | 24.8% |
額面年収が600万円の場合、
月収は、600万円(年収) ÷ 12ヶ月 = 50万円(月収)
住宅ローンの月々返済額12.5万円を月収から差し引くと、
50万円(月収) - 12.5万円(月々返済額) = 37.5万円(残金)
ライフスタイルや家族構成は、人それぞれです。
月々の生活費が37.5万円で、ゆとりある暮らしができるかをよく考えましょう。
判定表示については、返済負担率をもとに以下のように設定しています。
返済負担率20%以下 | 20%を超えて26%未満 | 26%以上 |
---|---|---|
注文住宅 予算4000万円の資金計画シミュレーション
建築費用の総予算を試算
借入れ | 頭金 | 総予算 |
---|---|---|
3,600万円 | 400万円 | 4,000万円 |
総予算から建築費用をシミュレーション(目安)
本体工事費 | 別途工事費 | 諸費用 |
---|---|---|
2,800万円 | 800万円 | 400万円 |
家づくりにかかる総費用は、基本的に「本体工事費」「別途工事費」「諸費用」の3つの要素で構成されています。
このシミュレーションでは、3つの要素を次の割合で予算の割り振りを行っています。
- 建築費用の資金計画計算方法
- 本体工事費 = 総予算 × 70%
- 別途工事費 = 総予算 × 20%
- 諸費用 = 総予算 × 10%
シミュレーション結果は、あくまで目安としてお考えください。
本体建築費が2,800万円となりましたが、この費用でどのような家を希望し、実際にどのような家を建てることができるかは、建築会社で建築プランを検討することになります。
建築プランの検討につきましては、当サイトのこちらの記事を参考にしてみてください。
家づくり計画書を無料作成してくれる便利サイトの紹介はこちら
このように当サイトの費用計画作成用シミュレーターをご利用いただくことで、注文住宅の家づくりの資金計画に役立つシミュレーションを見ることができますので、ぜひご活用ください。